NHKは2007年7月6日,地上デジタル放送とBSデジタルハイビジョン放送のデータ放送の仕組みを利用して災害発生時の避難所に関する情報を提供するサービスを,7月2日に開始したと発表した。インターネット接続機能を持つデジタルテレビなどを対象にしたデータ放送サービス「NHKデータオンライン」の中で,関東地区(1都6県)における1万8700カ所の避難所に関する情報を,地図を付けて分かりやすく提供するものである。当面は関東地区だけのサービスだが,順次全国に広げる予定だ。

 今回のサービスで提供するのは,避難所や避難場所の名称,住所,電話番号などの情報と,避難所や避難場所の地図である。デジタル放送受信機に自宅の郵便番号を登録している場合は,データオンラインのページを表示させるだけで,目的の避難所・非難場所をすぐに確認できる。居住地以外の地域でも,検索機能を使って市町村名から関東地区の避難所・避難場所を探すことができる。災害発生時に向かうべき避難所や避難場所の情報は,意外と知られていない。今回の新サービスは,データ放送の仕組みを利用してNHKが提供する安心情報サービスの一つである。