レッドハットは7月5日、同社のオープンソース・ソフトウエア(OSS)を扱う中小規模のシステム・インテグレータやソフト・ベンダーを支援するプログラムを開始すると発表した。プログラムの名前は「Red Hat Ready Business Partner」。直接の営業支援や新製品情報、技術情報などを提供する。2008年2月末までに50社の参加を見込んでいる。レッドハットは今年1月に大手のパートナー向けに同様のプログラムを始めており、2つの支援プログラムでOSSの販売力を強化する。

 プログラムは営業支援、技術支援、教育支援の3つから成る。営業支援ではレッドハットの営業担当者が販売情報や電話による商談サポートを提供する。新製品情報を集めた専用ポータルサイトも開設する。技術支援は、検証用製品の無償提供やレッドハットのセールスエンジニアによる電話・メールでのサポートなど。教育支援では、教育研修プログラムの割引提供やレッドハット製品の基礎的なことを勉強するためのeラーニングコースを無償提供するという。

 1月に始めた「Red Hat Advanced Business Partner」では、伊藤忠テクノソリューションズ、日本ユニシス、野村総合研究所などが既に参加を決めている。「今後は2つのプログラムへの参加企業を増やし、OSSを拡販していきたい」(レッドハット広報)という。プログラムに参加する企業に対しては、定期的に交流会や勉強会を開催し、最新の商談事例などを共有する。