ジャングルの高田晃子社長(左)とサイボウズの青野慶久社長(右)
ジャングルの高田晃子社長(左)とサイボウズの青野慶久社長(右)
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 サイボウズは7月5日、同社のグループウエアを家電量販店などで店頭販売すると発表した。同社はこれまで、インターネットからのダウンロードによる直接販売とパートナー企業による間接販売で提供してきた。店頭販売は、これに続く新たな販売チャネルとなる。現行の販売体制では取り込みが難しかった従業員数10人以下の企業への導入を促すことが狙い。全国約2000店舗で販売する。

 店頭販売を開始するに当たって、サイボウズは個人向けソフトの企画から開発、販売を手がけるジャングル(東京都文京区)と提携した。ジャングルが店頭販売用のパッケージ製品「サイボウズOffice6基本セット パッケージ版(10ユーザー)」の家電量販店への売り込みからディストリビューターへの流通、店頭での販売支援などを一手に引き受ける。販売開始は7月20日。価格は8万3790円。

 今回の提携を持ちかけたのは、販売を引き受けるジャングル側だった。同社では営業担当者などが大手家電量販店の店頭で販売支援に立つことが多い。このときサイボウズのグループウエアに対する問い合わせが多かったことが、同製品のパッケージ化を企画するきっかけとなった。同社は2007年度で200社、2008年度で250社の販売目標を掲げている。

 販売などのコストはすべてジャングルが負担する。このため、サイボウズはほとんどリスクを負うことなく店頭販売に踏み切ることが可能になった。サイボウズは、売り上げに応じたライセンス料をジャングルから得る一方、購入顧客に対するサポートサービスを担当する。