写真1●NECの井上勝己 第二コンピュータソフトウェア事業部長
写真1●NECの井上勝己 第二コンピュータソフトウェア事業部長
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写真2●マイクロソフトの鈴木和典 執行役
写真2●マイクロソフトの鈴木和典 執行役
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 マイクロソフト(MS)が来年初めの「Windows Server 2008(開発コード名「Longhorn Server」)」出荷に向け、パートナー企業にハッパをかけ始めた。その第一弾として7月4日、NECにおいてWindows Server 2008の社内向けセミナーを開催。MSの製品担当者やエンジニアが、NECのエンジニア部隊や営業部隊に向けて、製品の主要な強化点やアプリケーション互換性などを説明した。

 同セミナーは、MSが主要なパートナ企業に向けて開催しているもの。今回のNECを皮切りに、同様なセミナーを順次開催していく。NECの井上勝己 第二コンピュータソフトウェア事業部長(写真1)は、「来年の製品出荷に向けて、製品評価や営業体制を整えていこう」と、NEC社員に向けて檄を飛ばした。

 一方、MSで大手パートナ向け事業を統括する鈴木和典 執行役(写真2)は、「これまで当社のスタンスは、どちらかといえば後方支援に近かった。これからは当社もより積極的に前へ出て、パートナー企業と一緒にビジネスを推進していきたい」と意気込みを語った。

 Windows Server 2008は、2008年初めの製品出荷に向けて、07年第3四半期(7~9月)にRC(製品候補版)、本年末にRTM(製品化のための製造工程版)がリリースされる予定だ。MSによれば、「Windows Server 2008のベータ3は、6月末時点で6万コピーがダウンロードされ、対応アプリケーションの開発を進めているベンダーは150社ある」。いずれも、これまでのWindows Serverの登場時と比べ、最も早いペースだという。