シスコは7月4日,初級レベルの新たな認定資格「CCENT(Cisco Certified Entry Network Technician)」をシスコ技術者認定プログラムに追加すると発表した。8月1日に英語版を開始し,日本語,中国語,スペイン語版は今年12月に開始する予定である。

 CCENTは,ネットワークの管理業務における初級技術者の知識やスキルを認定する資格。従来のシスコ技術者認定プログラムにはレベル別に三つの資格があったが,CCENTはこのうちエントリー・レベルの「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」よりもさらに下位のレベルに位置付けられる。

 カバーする内容は,初歩のネットワーク・サポートを実践するために必要な知識。小規模ネットワークを対象としたルーターやスイッチの基本知識,ネットワークの動作を検証するための知識などを問う。IPアドレスの設定や基本的なセキュリティ対策,ワイヤレス・ネットワークの導入など実践的な内容も含んでいる。

 CCENTの導入に伴い,CCNAの位置付けも若干変更になる。CCENTが小規模ネットワークを対象としたため,CCNAは中規模ネットワークが対象となった。ネットワークの基本技術を包括的に理解していることはもちろん,アドレスの設定や認証管理,プロトコルの導入,サービス・プロバイダの活用,およびトラブルシューティングなど,より実践的な内容が中心となる。

詳しくは,シスコのホームページを参照のこと。