米iSuppliは米国時間7月3日,米Appleの携帯電話「iPhone」の原価に関する調査結果を発表した。それによると,8Gバイト版(小売価格は599ドル)の原価は265.83ドルで,1台当たりの利益率が55%を超えるという。

 同社は今年1月,同製品の原価が264.85ドルになると予測していた(関連記事:Appleの「iPhone」は50%以上の粗利益率 - iSuppliの分析)。なお,同社がいうところの原価には,ロイヤルティと物流費用は含まれない。

 同社はまた,分解したiPhoneのBOM(Bill Of Material,部品表)に基づいた原価の内訳も明らかにした。デジタル・ベースバンド,無線送受信機,電源管理など,通信機能の大半にはドイツInfineonのチップが採用され,原価は15.25ドル。

 韓国のSamsungがアプリケーション・プロセサ(原価14.25ドル),NANDフラッシュ・メモリ(同48ドル),DDR SDRAM(同14ドル)を供給。またドイツのTPKがタッチスクリーン・モジュールを提供した(同27ドル)。

 LCDディスプレイ(原価24.50ドル)は,エプソンイメージングデバイス,シャープ,東芝松下ディスプレイテクノロジーなど,複数のサプライヤが供給しているという。

 また同社は,iPhoneの出荷台数が2007年に450万台,2011年には3000万台に達すると予測している。

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