米Nielsenと,ソニー・コンピュータ エンタテインメントの米国法人Sony Computer Entertainment America(SCEA)は,ゲーム内広告の測定システムの開発で提携した。両社が米国時間7月2日に明らかにしたもの。両社は,「ゲーム・ソフトウエアをより魅力的な広告プラットフォームにするための取り組み」と説明している。

 提携により,SCEAはソニーの「PLAYSTATION 3(PS3)」や「PLAYSTATION Network」から収集したゲーム・ネットワークに関するデータをNielsenに提供する。Nielsenはこれを,同社が1万2000世帯以上から集めたデータと統合し,ゲーム内広告のリーチ,頻度,効果などに関する測定システムを開発するという。

 Nielsenはこの7月より,人気ゲームのランキングやユーザー層,利用プラットフォームなど,ゲーム・ユーザーの動向を毎月レポートする「GamePlay Metrics」サービスを開始する。秋には,PLAYSTATION Networkのユーザー行動を同レポートに盛り込み,年内には新しい測定システムに基づいた調査結果も発表する予定である。

 両社は,「提携により,PS3とPLAYSTATION Network内における広告のCPM(1000回表示当たりのコスト)など,ゲーム内広告の効果をより正確に把握できるようになる」と述べている。

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