英ソフォスは、2007年6月におけるWebおよび電子メールのコンピュータ・ウイルスの報告数を集計した「Webウイルストップ10」「メールウイルストップ10」を発表した。

 同社の調査によると、このところWebベースの脅威が増加しているという。6月中に検知した感染Webサイト件数は1日平均2万9700件で、そのうち80%以上が正規のWebサイトのハッキング例である。報告件数が最も多かったのは「Iframe」と呼ばれるもので、Webサイトの脆弱性をついて悪質なプログラムをWebサイト上に埋め込むマルウエアである。6月中の報告のうち3分の2がIframeによるものとなった。特に、イタリア国内の市議会、就職支援サービスセンター、観光サイトなどが被害を受けた。

 電子メールのウイルスでも、Iframeが3位に入った。これは、WebウイルスがWebサイトだけでなく、HTMLメールによっても感染を広げていることを示すものである。