米Googleは米国時間の7月2日,音声通信管理サービスの米GrandCentral Communicationsを買収したと発表した。GrandCentralは,ユーザーが所有する電話番号を単一のアカウントにまとめるWebベースのサービスを提供している。

 GrandCentralのサービスでは,ユーザーに1つの電話番号が与えられ,電話を受けると自宅,職場の電話や携帯電話が鳴る仕組み。かけてきた相手によって,「すべてを鳴らす」「いずれかを鳴らす」「いずれも鳴らさない」といった設定が可能。ボイスメールの管理も集約でき,オンラインあるいは任意の電話からボイスメールを確認し,転送したり,アドレス帳に発信者を追加したりといった操作も行える。

 GoogleはGrandCentralを買収した理由について「GrandCentralの技術は,ユーザー間のコラボラティブな情報交換の向上を目指すGoogleの取り組みに合致する」と説明した。「GrandCentralサービスの番号は,引っ越しをしようとも,転職をしようとも,キャリアを乗り替えようとも関係なく長く使える,一生に1つの電話番号だ」(同社)。

 Googleは自社ネットワークへのGrandCentral技術の移行を進める。GrandCentralサービスの新規登録は,人数を限定したベータ・アカウントのみ招待制で提供する。米国の電話番号を所有するユーザーを対象とし,Webサイトで申し込みを受け付ける。なお既存ユーザーは引き続きサービスを利用できる。

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