イスラエルのZend Technologiesは,PHP対応Webサービス/アプリケーション開発フレームワークの正式版「Zend Framework 1.0.0」を公開した。Zend Technologiesが米国時間7月2日に明らかにしたもの。同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 Zend Frameworkは,スクリプト言語PHPで記述したアプリケーションを,Webアプリケーション化するオープンソースのフレームワーク。開発作業には,2005年10月の発表からこれまでに230人の個人および企業系開発者が参加したという。Zend Framework自体にはBSDライセンスを,協力者から提供されたコードにはApacheスタイルのコントリビュータ・ライセンス契約(CLA)を適用する。

 オブジェクト指向を採用しており,インタラクティブなWebアプリケーションを迅速に開発できるという。ユーザー・インタフェース部分とロジック処理部分の分離が可能。JavaScriptベースのデータ交換フォーマットJavaScript Object Notation(JSON)に対応しており,Ajaxプログラミングが行える。

 データベース用のオブジェクト指向インタフェース経由で,IBM DB2やMySQL,Oracle,Microsoft SQL Server,PostgreSQL,SQLiteといったリレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)と連携する。各種サービス用のクラスを用意しており,ATOM/RSSフィード,米GoogleのデータAPI,REST/HTTP/XML-RPC,米Amazon.com/米Yahoo!/米StrikeIronのWebサービス用APIなどを処理できる。

 なおZend Frameworkのプレリリース版は,既に100万回以上ダウンロードされたという(関連記事:PHPソフト開発フレームワーク「Zend Framework Preview 0.1.1」が公開に)。

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