情報システム

ニュース

日経コンピュータ

「応答時間は“まばたき”以下」、ロンドン証取が次世代売買システムを全面稼働

 英ロンドン証券取引所(LSE)は6月後半に、株式の売買システムを全面刷新した。新システム「TradElect」の最大の特徴は、注文データを受け付けてから約定結果を応答するまでにかかる処理時間を10ミリ秒まで短縮したこと。旧システムでは110〜130ミリ秒ほどかかっていた。

 LSEは「立会場の人間が“まばたき”するよりも短時間で注文を処理できる」と、人手による株式売買が残っている米ニューヨーク証券取引所などを意識したとみられるコメントを発表している。

 TradElectはOSにWindows Server 2003を採用。アプリケーションは.NET環境でC#を使い構築した。ハードウエアは米ヒューレット・パッカード(HP)のIAサーバー「ProLiant」を採用。テスト用などを含め120台導入している。構築費用は不明だが、現地報道によれば92億円(4000万ポンド)とされている。

 LSEのロビン・ペインCTOは、.NETとWindowsなどを採用した狙いについて「IT投資効果を最大にすることを考えた」と説明。「HPのNonStopサーバーを使っていた旧システムに比べ、ITコストを2割程度削減できる」と強調する。

(大和田 尚孝=日経コンピュータ)  [2007/07/02]

この記事に対する読者コメント

コメントに関する諸注意 コメント投稿 コメント一覧