欧州連合(EU)の欧州委員会(EC)は,欧州市民に同委員会の活動を広く知らしめる手段として,米Google傘下のビデオ共有サイト「YouTube」に新たなチャンネル「EU Tube」を開設した。ECがベルギーで現地時間6月29日に明らかにしたもの。

 ECは,「欧州全域の市民に関わる問題について当委員会の政策と活動をよりよく知ってもらうための取り組み」と説明する。

 EU Tubeでは開設当初に,約50本のビデオ・コンテンツを揃える。ほとんどの音声は英語のみだが,フランス語およびドイツ語のビデオ・クリップも順次追加する予定。

 EC制度関係およびコミュニケーション担当バイス・プレジデントのMargot Wallstrom氏は,「欧州市民とコミュニケーションをとることを考えた場合に,重要なことは,自由裁量に任されているすべての手段を使うことだ。この数年にインターネットで起きている現象,特にYouTubeのようなビデオ共有サイトの人気を無視することはできない」と述べた

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