Free Software Foundation(FSF)は6月29日(現地時間),GNU General Public License(GPL)のバージョン3を正式公開した。バージョン3ではソフトウエア特許対策やデジタル著作権管理への対応,国際化などの点で拡張が行われている。2006年1月に草案の第1版を公開して以来,多くの論議を呼んできたGPLの改定がようやく完了した。

 FSFは米国時間5月31日にGPLv3の最終草案となる第4版を公開しており,正式版を6月29日にリリースすると予告していた(関連記事)。

 GPLバージョン3に関してSambaの開発者Jeremy Allison氏は「GPL旧版からの大幅な改良であり,GPLバージョン2以降に出現したフリー・ソフトウエアへの新しい脅威に対抗するため,アップデートしなければならない」とコメントし,早期にGPLv3へ移行する姿勢を示した。

◎関連資料
GNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 3(FSF)
GNU 一般公衆利用許諾書バージョン3のディスカッション・ドラフト2[八田真行氏による日本語訳](PDFファイル,IPA)
GPLv3 第2ディスカッション・ドラフト 趣旨説明書[八田真行氏による日本語訳](PDFファイル,IPA)