ソフトバンクグループは2007年6月29日,家庭のブロードバンド(高速大容量)回線に接続できる携帯電話用の小型基地局(フェムトセル)の実証実験を首都圏で開始すると発表した。今回の実験では,ADSL(非対称デジタル加入者線)回線やFTTH(ファイバー・ツー・ザ・ホーム)回線に,第3世代移動通信(3G)サービス用のHSDPA方式に対応するフェムトセルを接続し,通話やデータ通信,テレビ電話などの用途に使う。また技術的には,フェムトセルの電波伝搬特性や3Gサービス用基地局との間の電波干渉,ブロードバンド回線の安定性,ブロードバンド回線と3G基幹ネットワークの接続方法などについて検証する。