マイクロソフトは,Windows Vistaに関する「ソフトウエア・アシュアランス(Open License時で1万3100円)」を購入した顧客に対して,デスクトップOS管理ツール群「Desktop Optimization Pack for Software Assurance 2007」を7月1日から提供する。マイクロソフトが過去に買収した企業の製品が数多く含まれているのが特徴で,アプリケーション仮想製品の「SoftGrid」のほか,「Winternals」の管理ツールが含まれている。

 ソフトウエア・アシュアランスとは,ボリューム・ライセンス契約を結ぶ企業ユーザーが,マイクロソフト製ソフトウエア・ライセンスを購入する際にのみ購入できる,そのソフトウエア・ライセンスの「アップグレード権」である。期限は3年で,その期間内にリリースされた最新版に製品をアップグレードできる。ただし近年,マイクロソフトがリリースする製品は,発売から3年内にアップグレードされることが稀である。そのためソフトウエア・アシュアランスは,アップグレード権と言うよりは,「保守サービス契約」「特典契約」になっているのが実情である。

 今回発表した「Desktop Optimization Pack for Software Assurance 2007」も,Windows Vistaのソフトウエア・アシュアランスの「購入特典」になる。アプリケーションをインストールせずに実行できる「アプリケーション仮想化」を実現する「SoftGrid Application Virtualization」や,企業内のソフトウエア資産を自動調査できる「Asset Inventory Service」,エラー・レポートを集中管理できる「System Center Desktop Error Monitoring」,グループ・ポリシーの高度な管理ツールである「Advanced Group Policy Management」,パソコンのクラッシュやブートの原因を調査する「Diagnostics and Recovery Toolset」などが含まれている。

 なおWindows Vistaのソフトウエア・アシュアランスの特典にはほかに,「Windows Vista Enterpriseを利用する権利」や,「Windows OSを同一マシン上で4個追加して利用する権利」などがある。