フィッシング詐欺の認知度に関する調査結果(発表資料から引用)
フィッシング詐欺の認知度に関する調査結果(発表資料から引用)
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 セキュリティベンダーやクレジットカード会社などで構成されるフィッシング対策協議会は2007年6月28日、フィッシング詐欺に関するアンケート調査の結果を発表した。それによると、調査対象の12.8%が「フィッシング詐欺という言葉を知らないし、フィッシング詐欺のような詐欺が存在することも知らない」と回答したという。

 アンケートはWeb上で実施した。有効回答数は865件。実施期間は2007年2月22日から2月26日。

 フィッシング詐欺の認知度を調べる質問については、全体の73%が「言葉と手口を知っている」と回答。「手口は知らないが、言葉だけは知っている」が6%、「『有名サイトになりすました偽サイトで個人情報などを盗む』詐欺が存在することは知っているが(手口は知っているが)、フィッシング詐欺という言葉は知らない」が7.8%だった。

 そして、「言葉も手口も知らない」と答えたのは12.8%だった。同協議会では、手口を知らないユーザー(全体の18.8%)がフィッシング詐欺に遭うリスクが高いとして注意を呼びかけている。

 「フィッシング詐欺の手口を知っている」と答えたユーザーのうち、「フィッシング対策を行っている」と回答したのは43%。57%は「手口を知っているが、普段気をつけていることはない」と答えた。対策として最も多かったのは、「見知らぬ人からのメールは開かない」。「セキュリティ対策ソフトを導入している」「個人情報などを入力するサイトでは、ブラウザーの鍵マーク/URLを確認する」なども多かった。

 「フィッシング詐欺目的のメール(フィッシングメール)を受信したことがある」と回答したのは15%。内訳は、7%が英語で書かれたフィッシングメール、5%が日本語、3%は両方を受け取ったことがあると回答。

 また、実際に被害に遭ったことがあるのは、回答者全体の0.8%。内訳は、0.4%が金銭的被害に遭い、0.4%が盗まれたネットオークションなどのアカウントを悪用されたという。