マイクロソフトは6月27日,次期サーバーOS「Windows Server 2008」の最新評価版(CTP,Community Technology Preview)を公開した。6月上旬の「TechEd」で公開した新機能である「サーバーコア上でのIIS(Internet Information Services)の動作」に対応した。会員制のベータ・サイト「Connect」でダウンロードが可能。

 「サーバーコア」は,サーバーOSとして必要最低限の機能だけをインストールしたもので,「GUIシェルの無いWindows Server」を構成できる。ここにインストールできるサービスは,DHCPサービス,DNSサービス,ファイル/プリント・サーバー,仮想化機能(Windows Server Virtualization),ドメイン・コントローラ,ストリーミング・サーバーだけだったが,今回のCTPからIIS 7をインストールできるようになる。

 ただし,サーバーコアには.NET Frameworkはインストールできない。このため,サーバーコアで運用するIIS 7では「ASP.NETアプリケーション」は利用不可能。サーバーコアのIIS 7マシンでは,静的なWebページや,PerlやPHPといった.NETベースではないWebアプリケーションだけが利用できる。

 マイクロソフトでは7月上旬から,IT技術者向けの会員制サイト「TechNet」や,開発者向けの会員制サイト「MSDN」でも,最新のCTPをダウンロード提供する予定。