企業のメールシステムで迷惑メールを受信している割合
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迷惑メールの受信比率について、2004年からの4年間の調査結果を並べたもの
迷惑メールの受信比率について、2004年からの4年間の調査結果を並べたもの
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企業のメール環境の課題解決のために導入している対策
企業のメール環境の課題解決のために導入している対策
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企業内のメールユーザーが迷惑メールを受信している割合
企業内のメールユーザーが迷惑メールを受信している割合
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企業内のユーザーの日常業務への迷惑メール対策
企業内のユーザーの日常業務への迷惑メール対策
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 シマンテックは2007年6月28日、「企業におけるスパムメールの現状に関する調査」と題した報道陣向けの説明会を開催した。調査は主に2種類あり、1つは企業内のネットワーク管理業務従業者(566人、以下ネットワーク管理者)に対する企業における迷惑メールの状況に関する調査。もう1つが、企業内の電子メールユーザー(468人、以下エンドユーザー)に対する迷惑メール(スパム)の現状調査である。

 企業の迷惑メールの受信数は平均すると2万9000通/日で、受信メールのうち28%程度が迷惑メールだった。受信メールのうち30%以上が迷惑メールと回答したネットワーク管理者の割合は、2004年以降、徐々に増えている。メールのセキュリティ対策として、迷惑メール対策を導入していると回答したネットワーク管理者は57.4%。2006年4月より約11ポイント増えている。

 エンドユーザーへの調査では、迷惑メールを「ほとんど受信していない」という回答が35.3%、受信したメールのうち30~10%が迷惑メールだという回答が24.1%。この2つの数字を足したものは、2006年4月の調査と比べて約6ポイント減少している。このことは、前述の通り迷惑メール対策を導入した企業が増えていることが背景にありそうだ。実際、日常業務への迷惑メールの影響についても聞いたところ、「特に影響はない」が最も多く39.7%となっており2006年の調査と比べて8ポイントの増加である。また、「仕事のメールが探しにくくなった」(31.4%)、「業務中断で集中力や生産性が低下」(26.7%)などの項目についても、2006年の調査よりポイントは下がっている。