米Sun Microsystemsは,クラスタリング・ソフトウエア「Solaris Cluster」をオープンソース・ソフトウエア(OSS)の「Open High Availability(HA)Cluster」として公開する。Sunが米国時間6月27日に明らかにしたもの。同OSSは,オープンソース・コミュニティOpenSolarisのWebサイトで6月末より3段階に分け,18カ月かけて順次公開していく。
Open HA Cluster公開の第1段階では,クラスタ対応アプリケーションを動かすエージェントのソースコードを提供する。用意するエージェントは「Solaris Containers」用のほか,BEA WeblogicやPostgreSQL用。Open HA Clusterで記述したエージェントは,「Solaris 10 OS」環境の「Solaris Cluster 3.2」で作動する。
その後は,複数サイトによる災害復旧システムを構築できる「Solaris Cluster Geographic Edition」や,Solaris Cluster中核モジュールなどのソースコードもオープンソース化していく。
またSunは,テスト環境「Solaris Cluster Automated Test Environment(SCATE)」のソースコードと関連文書も,6月末より公開する。
米メディア(InfoWorld)によると,SunはOpen HA Clusterに同社のオープンソース・ソフトウエア・ライセンスCommon Development and Distribution License(CDDL)を適用する。GNU General Public License(GPL)での公開は計画していないという。
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