米RealNetworksは米国時間6月26日,メディア・プレーヤーの新バージョン「RealPlayer 11」のベータ版を公開した。同社Webサイトから無償でダウンロードできる。新版は,ワンクリックで任意のWebサイトからビデオをダウンロードできる機能を搭載した。

 新版のRealPlayerをインストールすると,ビデオ再生時にブラウザ上に「Download this Video(このビデオをダウンロード)」ボタンが表示される。このボタンをクリックすれば,バックグラウンドでビデオのダウンロードが始まる。ユーザーはダウンロード中にほかのビデオやサイトを見たり,ブラウザを閉じることもできる。また,RealPlayerから直接Web上のビデオ・コンテンツの検索が可能になったほか,ビデオのリンクを友人に送信する「Share Video Link(ビデオ・リンクを共有)」機能を提供する。

 ビデオ・フォーマットは,Real形式に加え,Windows Media,Flash,QuickTimeに対応する。複数のビデオを同時にダウンロードでき,これらのビデオはCDメディアに記録できる。有償版(29.99ドル)の「RealPlayer Plus」では,DVDへの記録も可能。ただし,ダウンロードやメディアへの記録ができるビデオ・ファイルは,デジタル著作権管理(DRM)技術で保護されていないものに限る。

 今回公開したベータ版は,Windows XP/Vistaで利用可能なバージョン。年内にMac対応版および英語以外の言語のバージョンを公開する予定。将来のバージョンでは,オンラインのビデオ・コンテンツをビデオ対応iPodなどのメディア端末に転送できる機能を追加する予定だという。

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