NTTドコモは6月26日,2年間の継続利用を条件とした携帯電話料金の新割引サービスを発表した。加入者が一人でも最大50%の基本使用料の割引が得られる「ひとりでも割引」と,従来の「ファミリー割引」を一部変更した「ファミ割MAX」の二つで,いずれも8月22日から受付を開始する。割引の適用はファミ割MAXは9月1日から,ひとりでも割引は8月22日からとなる。

 「ひとりでも割引」は2年間の継続利用を条件に,同社の「ファミリー割引」と「(新)いちねん割引」を組み合わせた場合と同等以上の基本使用料の割引が得られるサービスである。この割引サービスの仕組みはKDDIの「MY割」とほぼ同じだが,一部の継続利用期間でNTTドコモの「ひとりでも割引」の方が割引率が高くなる(表1)。8年目以降はひとりでも割引とMY割の割引率は同等で,10年超の契約期間の場合は基本使用料から最大50%が割り引かれる。なお,契約期間中の解約には,9975円の解約料が発生する。

表1●NTTドコモの「ひとりでも割引」とKDDIの「MY割」の割引率
継続利用期間 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 6年目 7年目 8年目 9年目 10年目 10年超
NTTドコモ「ひとりでも割引」の割引率 37% 38% 40% 41% 43% 45% 46% 47% 48% 49% 50%
KDDIの「MY割」の割引率 36.5% 38% 39.5% 41% 42.5% 44% 45.5% 47% 48% 49% 50%

 「ファミ割MAX」は従来の基本使用料割引サービスである「ファミリー割引」の内容を一部変更したもの。2年間の継続利用を条件に,“ファミリー”を構成するグループ内で最も継続利用期間が長い契約者の割引率が他の契約者にも適用可能となる。例えばグループ内の加入者の一人が10年超の継続利用期間だった場合,同一グループ内の他の加入者は「ファミ割MAX」に加入することで50%の割引率が適用される。ファミ割MAXは,従来のファミリー割引に加入しているユーザーが対象。グループ内の最長利用契約者や継続利用期間が10年超の利用者は,既に最大割引率が適用されているので申し込めない。ファミ割MAXは1回線ごとの申し込みが必要である。また契約期間中の解約には9975円の解約料が発生する。

 なおNTTドコモは新割引サービスの新設に伴い,「(新)いちねん割引」と「いちねん割引」を解約する際の解約金不要期間を変更した。これまでは「契約満了月」もしくは「契約満了月の翌月」にこれらのサービスを解約する場合は解約金は不要だった。だが,9月1日以降は「契約満了月の翌月」の1カ月間だけが解約金不要の期間となる。

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