米Googleは米国時間6月25日,オンライン・アプリケーション・サービス「Google Apps」の機能強化について明らかにした。電子メール・データの移行を容易に行うためのツールを追加したという。
Google Appsは2006年8月に,ホスト型電子メール・サービス「Gmail for Your Domain」の拡張サービスとしてリリースしたもの(関連記事)。インターネット・メール・サービス「Gmail」(保存容量2Gバイト)のほか,音声対応IMサービス「Google Talk」,スケジュール管理サービス「Google Calendar」,Webページ作成ツール「Google Page Creator」などが含まれ,Webワープロと表計算を統合した「Google Docs & Spreadsheets」,カスタム可能なスタート・ページ機能「Start Page」を備える。同社によると,10万社以上の小企業や多数の大学で導入しているという。
無償の小グループ向け「Standard Edition」と教育機関向け「Education Edition」,有料拡張版の「Google Apps Premier Edition」,ISP向けの「Google Apps Partner Edition」がある。
今回の機能強化により,管理者はセルフサービスのウイザードを用いて,IMAPサーバーから既存の電子メール・データをGoogle Apps上の各メンバーのGmailアカウントに移行することができるようになった。メッセージはGmailのスレッドに,元の発信者,受信者,日付で表示される。また,メール・フォルダはラベルに変換される。古いメッセージをGmail内で検索することも可能。
そのほか,Googleは過去1カ月で主に以下の機能強化を実施している。
- 新規メッセージのあて先やドキュメント共有のメンバーに同僚を加える際に,「Choose from contacts」リンクをクリックするだけで,同一ドメイン上の全ユーザー・リストを閲覧して簡単にメンバーを選択できるように
- Google Docs & Spreadsheetsにおいて,スプレッドシート内でグラフを作成することが可能に
- Gmailで添付できるファイル・サイズの制限を20Mバイトに拡大
- スタート・ページからGoogle Talkを立ち上げて,複数のメンバーでチャットを行えるように
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