シマンテックは6月25日、バックアップ・ソフトの新製品「Veritas NetBackup PureDisk(PureDisk)」を発表した。PureDiskは、単一ファイルの中で変更された部分だけをバックアップできるのが特徴。バックアップ・サーバーの容量を10分の1から50分の1に抑えることもできるという。価格は135万円からの予定で、8月上旬に出荷を開始する。

 PureDiskでは、バックアップする際に対象となるファイルを128Kバイト単位のセグメントに分割する。最初は対象ファイル全体のバックアップが必要だが、2回目以降のバックアップでは、バックアップするデータのサイズを小さくできる。バックアップ対象のサーバー上のエージェントが、セグメントごとに変更の有無をチェックし、変更がないセグメントをバックアップ対象から除外するためである。これまでの差分・増分バックアップの機能では、ファイル単位で変更されているかどうかを判断していた。そのため、1バイトでも変更されていると、すべてのファイルを再度バックアップする必要があった。

 バックアップ先は、ディスクに限定する。テープ・デバイスを利用したい場合は、別製品であるVeritas NetBackupなどが必要となる。バックアップ対象となるのは、ファイル・システム上で管理されているファイルで、ファイル・システムを利用しないデータベース管理ソフトなどのデータは対象外となる。