米NetSuiteは米国時間6月21日,中規模企業向け業務管理アプリケーション・スイートの最新版「NetSuite 2007.0」を発表した。複雑な業務やプロセスを自動化するための多数の新機能を追加したという。

 新版では特に,効率的なERP,グローバルなCRMの強化,リアルタイムの分析に焦点をあてた。「使いやすさと優れた管理性を提供し,複雑な作業を低コストでシンプルに実行できるようにする」(同社)

 セットアップ,データのインポート,複雑な作業の継続した管理を支援する各種の「Assistants」機能を装備。ERPにおける多角的な製品構成,取引フォームのレイアウトなどにAssistants機能を用いることで,全社的な生産性向上を可能にする。

 CRMアプリケーションでは,注文,予測,製品割当と委託などを国ごとに現地通貨ベースで管理するため,パートナ関連管理を含むグローバルな販売業務の管理を簡素化できる。各国のデータを収集し,一元的に管理および把握することが可能。

 また,新たなビジネス・インテリジェンス機能「SuiteAnalytics」により,Excel風のカスタム・データをNetSuiteの任意のダッシュボードに取り込んで,保存および検索できるようにした。

 NetSuite 2007.0は,2007年6月から8月にかけてNetSuiteユーザーに提供を開始する。NetSuiteの利用料は月額499ドル,1ユーザー追加するごとに99ドル加算となる。

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