イー・モバイルのエリック ガン社長兼COO
イー・モバイルのエリック ガン社長兼COO
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「ライトデータプラン」の上限額は完全定額制より約500円高くした
「ライトデータプラン」の上限額は完全定額制より約500円高くした
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Macintoshにも対応した「D01HW」。Windowsであれば、ドライバーのインストールは不要
Macintoshにも対応した「D01HW」。Windowsであれば、ドライバーのインストールは不要
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 イー・モバイルは2007年6月22日、新しい料金プラン「ライトデータプラン」を発表した。EM・ONEユーザーを想定したもので、2007年7月1日から提供を開始する。

 ライトデータプランは月額3480円で17MB(約14万パケット)まで無料で利用できるプラン。17MBを超えた場合には、0.0105円/パケットが従量課金で追加される。上限金額を6480円(約52MB相当)とし、それ以上加算はしない。17MBはパソコンのメールで1日3.1通(1通を188KBと想定)、フルブラウザーによるWebページ閲覧で2~3ページ(1ページ200K~300KBと想定)にそれぞれ相当するという。1年間の継続利用契約「年とく割」を適用すれば、月額料金は2480円、上限金額は5480円となる。

 現在、イー・モバイル利用者の1人当たり1カ月の利用平均容量は1.4GBというが、PDA型の端末であるEM・ONE(エム・ワン)なら「ヘビーユーザーでもその4分の1程度」(イー・モバイルの阿部基成経営企画本部長)。一般的なEM・ONEユーザーを想定して今回の料金プランを用意したという。

 イー・モバイルのエリック・ガン社長兼COOは、「かねてから半定額制の料金プランは考えていたが、実際にサービスを始めてトラフィックなどを分析してみないと料金設定などが難しかった」ため、本タイミングでの発表に至ったと述べた。半定額制の料金プランでも「(基本的に従量課金制の)既存携帯キャリアや(定額制を導入している)ウィルコムに比べて、料金とスピードでまだ優位性がある」(ガン社長)という。

 2007年3月31日のサービス開始以降、会員数は6月初旬時点で5万人に上り、「9月時点で10万回線を目標としているが、そのペースと照らし合わせても計画通り。9月には10万回線を達成できると考えている」(ガン社長)。利用者の割合は個人ユーザーが圧倒的に多く、EM・ONEで約2万人、データカードで約3万人の利用者がそれぞれいるという。利用者の増加傾向は「1対3の割合でデータカードの方が伸びている」(ガン社長)。

 同日、イー・モバイルはMacintoshにも対応したUSB対応データ端末「D01HW」を2007年6月23日から販売開始すると発表。端末価格は3万3980円で、1年間の長期契約で申し込めば9980円になる。

 D01HWはW-CDMAの高速データ通信規格「HSDPA(high speed downlink packet access)」に対応し、ガン社長によればHSDPA対応のUSB型端末の発売は日本初となる。「3月の発売当初からマックユーザーの問い合わせが多く、アップルにも問い合わせが多く入っていた」(イー・モバイルの高島謙一営業本部長)という。明日以降、アップルと共同でプロモーション展開したり、1000台限定で端末を1円で販売する計画だという(1円販売は1年間の長期契約のみ)。月額料金プランには既存のデータプラン(完全定額制で5980円)と今回発表したライトデータプランの両方が適用できる。