サイバネットシステムは6月22日、外出先からインターネット経由で安全に企業システムに接続するためのセキュリティ・サービス「Extend360」を発表した。1ユーザー当たり月額900円から利用でき、一般的なセキュリティ・サービスの約半額である点が特徴。7月1日から販売を開始する。

 月額900円で利用できる基本サービスは、「ユーザー管理」「セキュリティ・ポリシー管理」「OSの修正プログラム管理」「ウイルス対策ソフトの動作監視」「パソコンの構成情報管理」「アプリケーション管理」の6種類。スパイウエア対策やバックアップ、データ暗号化といったサービスも、それぞれ月額数百円のオプション・サービスとして提供する。

 サービスを利用する場合、企業システムへの接続を許可するユーザー名やOSのバージョン、ウイルス対策ソフトの有無といったセキュリティ対策の設定情報を、事前に管理サーバーに登録しておく。ユーザーが利用するノートPCには、安全性をチェックするエージェント・プログラムを導入しておく。

 企業システムに接続する際、管理サーバー側とノートPC側のセキュリティ対策状況を比較し、安全性が保たれていれば接続を許可する。もし、OSに修正プログラムが適用されていなかっり、ウイルス検出・駆除プログラムが古かった場合は、最新の修正プログラムなどを自動的にインストールした後、システムに接続する。

 Extend360自体は、米ファイバーリンクが2001年から北米や欧州で提供しているサービス。現在、米シェルや米ファイザーなど約800社、約120万ユーザーが利用している。これまで日本では提供していなかったが、サイバネットシステムが日本企業向けのサポート部門を開設したり、プログラムを日本語化したことで、今回、国内向けのサービス開始が決まった。同社は今後1年間で、2万5000ユーザーへの販売を見込む。