産業技術総合研究所は2007年6月22日,最新OSの「VMKNOPPIX (with httpfs,ftpfs,http-fuse:OSCircular) for x86, x86_64」を公開した。VMKNOPPIXは,1枚のCDメディアから起動するOSであるKNOPPIX上で,Xen,VirtualBox,QEMUといった仮想実行環境を利用可能にしたもの。

 今回のリリースでは,httpfsもしくはftpfsサーバーで公開されている,KNOPPIXと同じようにCDもしくはDVDメディアから起動できるブータブルOSのイメージを,ローカルに保存することなく,仮想実行環境上から直接起動できるようにした。

 通常の仮想実行環境では,ブータブルOSのイメージは,ハード・ディスクにいったん保存してから,そのOSを起動できる。新VMKNOPPIXでは,HTTPもしくはFTPのプロトコルを使って,ネット上のサイトをローカルのファイル・システムにマウントできるようにするhttpfsやftpfsサービスを用いて,直接の起動を可能にした。

 今回の新機能に対応する仮想実行環境は,Xen(HVMのみ),QEMU,KQEMU,KVMの4つ。例えば,「http://***/Live-CD.iso」で公開されているイメージからXenで起動する場合は,

# knoppixHVM http://***/Live-CD.iso

と実行すればよい。

 新VMKNOPPIXは,ここからFTPで入手できる。