米QUALCOMMは米国時間6月21日,携帯電話向けアプリケーション・プラットフォーム「BREW Client 4シリーズ」を発表した。新しいアーキテクチャにより,ますます複雑化する通信事業者,端末メーカー,開発者のニーズに対応しながら,開発コスト削減および市場への商品投入までの時間短縮が可能になるとしている。

 BREW Client 4シリーズのアーキテクチャは,メーカーと開発者の協業を支援する機能と新しいプラットフォームを提供する。このプラットフォームにより,メーカーは開発パートナにハードウエア層とソフトウエア層へのアクセスを提供できるようになるという。そのため,特定の端末向けにアプリケーションを作成する際に,メーカーと開発者の協業が容易になるとしている。

 このほかにも,コンテンツの発見や配信方法を向上させる新しいコンテンツ・フレームワークのサポート,セキュリティおよびデジタル著作権管理(DRM)技術のサポートなども提供する。

 QUALCOMMによれば,KDDIは同社向けにリリースされた「BREW Client 4.0」をアプリケーション・プラットフォーム「KDDI Common Platform(KCP)」に採用しているという。

 「BREW Client 4.1」は,2008年第1四半期に公開予定となっている。ソフトウエア開発キット(SDK)と3つのバージョン「Porting Kit for MSM chipsets(PKM)」「Porting Kit Generic(PKG)」「Porting Evaluation Kit(PEK)」を用意する。

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