福井県は、「情報システム最適化マネージャー」を民間から募集する。2007年10月から3年間の任期付職員として待遇は課長級。いわゆる「CIO補佐官」に相当する役割を担う。(応募要項はこちら。)。

 福井県では2006年度、庁内の全168情報システムについて、システム概要、規模、運用保守コストなどの基礎情報を収集、現状を分析した。この現状分析を基に、明らかになった課題とその解決の方向性、将来のあるべき姿をまとめ、「福井県情報システム最適化計画書」として昨年12月に公開した。

 最適化計画では、現在の年間システム運用コスト約27億円を2012年度までに10%以上削減することを目標としている。コスト削減目標を達成するために、サーバーやシステムの統合、運用保守経費の再点検などを行い、並行して共通基盤システムの検討を進め全体最適化を目指す。福井県では、目標達成のための具体策を実行していくスキルを持つ人材を行政内部ですぐに育てるのは難しいと判断、民間に人材を求める。