米Appleは,同社がまもなく発売するスマートフォン「iPhone」で,米Google傘下の動画共有サービス「YouTube」のオリジナル・コンテンツを楽しめる機能を搭載する。Appleが米国時間6月20日に明らかにしたもの。iPhoneは米国で6月29日にリリースする予定で,同機能は発売当初から提供する。

 ユーザーは,Wi-FiまたはEDGEネットワークを使って,YouTubeに投稿されたユーザー作成による動画を無線ストリーミングし,iPhoneのディスプレイで再生できる。

 Appleによると,YouTubeはモバイル機器におけるより高品質な画像とより長時間のバッテリ寿命を目指し,H.264フォーマットのエンコーディングを開始した。「iPhoneはH.264フォーマットを扱う初めてのモバイル器機となる」(Apple)。

 iPhoneを米国でリリースする6月29日には,1万本以上のビデオが視聴可能となる。YouTubeはその後,視聴可能なビデオを毎週追加していき,今秋にはすべてのビデオをH.264フォーマットにする予定という。

 またAppleは,同社のセットトップ・ボックス「Apple TV」でYouTubeのコンテンツを直接視聴可能にする無償ソフトウエアの提供を開始した。同社はApple TVをYouTube対応にする計画を5月末に明らかにしていた(関連記事)。

 Apple TVに内蔵のソフトウエア・アップデート機能を使ってデータをダウンロードすれば,YouTubeのカテゴリ別ビデオ・ブラウジングを簡単に操作したり,特定のビデオを検索したりできる。YouTubeメンバーは,Apple TVから直接ログインして,ビデオの視聴やお気に入りの保存を実行できる。

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