オリエンタルアーツは5月11日,JavaでWebアプリケーションを開発するためのMVCフレームワーク「pirka」のVer.1.0を,オープンソースとして公開した。Strutsなど他のMVCフレームワークとの違いは,JSP(Java Server Pages)や設定ファイル(XMLなど)を使わずHTMLとJavaクラスだけでMVC(Model, View, Controller)モデルを実現する点である。利用するためには別途,TomcatなどのServletコンテナが必要。

 pirkaは,画面をHTMLで記述し,個々の画面に対応するJavaクラスを作成することでWebアプリケーションを構築できる。HTMLからJavaのソースコードを生成する支援ツール「koropo」も用意している。

 現状のVer.1.0では画面推移などプレゼンテーション層の機能に限って実現しており,業務ロジックの実装はオープンソースのDI(Dependency Injection)コンテナであるSeasar2の利用を推奨する。今後pirkaに機能追加を施し,いずれは業務ロジックの実装までをカバーしたフレームワークにするという。