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楽天がフュージョンを買収,ネットを使わない顧客の獲得にも活用

白井 良=日経コミュニケーション 2007/06/19 日経コミュニケーション

楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長(右)と東京電力の勝俣恒久取締役社長(左)
楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長(右)と東京電力の勝俣恒久取締役社長(左)
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 楽天は6月19日,東京電力傘下の通信事業者であるフュージョン・コミュニケーションズを買収することで東京電力と合意したと発表した。7月31日に東京電力が保有するフュージョン株式をすべて楽天子会社の楽天メディア・インベストメントが買い取る。これにより,楽天グループはフュージョンの発行済み株式の54.27%を保有することになる。

 楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長は,「フュージョンが持つサービスや技術を活用し,『楽天経済圏』の拡大を狙いたい。例えば,インターネットに利用していない人を顧客として取り込んでいきたい」とフュージョンを買収する狙いを語った。具体的には,VoIP(voice over IP)技術を活用したサービスなどを展開するという。

 また,三木谷会長兼社長は,インスタント・メッセンジャー「楽天メッセンジャー」に外線発信機能を付加する,楽天メッセンジャーなどの活用でWebページから簡単に電話をかけられるようにするなどのアイデアを挙げた。

 ほかにも,050で始まる電話番号を楽天会員に付与するアイデアを披露。「例えば,楽天市場に出店する企業に対してユーザーの本当の電話番号ではなく050番号を伝えるようにすれば,情報セキュリティを高められる。これ以外にも,楽天メッセンジャーと携帯電話を同期させる新サービスも考えられる」(三木谷会長兼社長)とした。

 また,Web広告の一種である「ペイ・パー・コール広告」も手掛けたいとした。これは,ユーザーがバナーをクリックすると広告主に電話発信できるような広告のことである。Eコマース・サイトを持たない企業もWeb広告を出稿しやすいとして注目を集めている手法だ。

通信事業への本格進出は否定

 NTTやKDDI,ソフトバンクと対抗するような本格的な通信事業への参入は否定した。「楽天としては,ソフトバンクさんのような大きなインフラを持とうという意思はない。既存のIPネットワーク上でのサービスを拡充していきたい。ただし,楽天会員にフュージョンのサービスを紹介していくことはありうる」(三木谷会長兼社長)とした。

 また,2.5GHz帯の割り当て競争についてもコメントした。2.5GHz帯はモバイルWiMAXや次世代PHSなど無線によるブロードバンド用途に使える周波数。今秋にも参入できる通信事業者が決まるが,現在は複数の事業者が参入を巡り火花を散らしている(関連記事)。三木谷会長兼社長は「楽天本体として無線通信に参入する考えはない」と割り当て競争への参戦を否定。フュージョンの大島悦郎代表取締役社長も「今は無線通信に参入するよりも,IPネットワーク上で楽天と連携した新サービスを展開して発展させていきたい」とした。

 両社とも通信事業を強化していくよりも,フュージョンのVoIP技術と電話の既存資産を活用して,楽天のEコマース事業やWeb関連事業,金融事業の価値向上に結びつけたいという考えのようだ。

 なお,今回の買収金額について,楽天側は取得金額を非公表としたが,東京電力側は譲渡金額を6億7300万円と公表している。

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