JPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)は2007年6月19日、近く枯渇すると指摘されているIPv4アドレスへの取り組みを公開した。具体的には、2つの活動を実施するという。

 最初の活動は、日本におけるインターネット・レジストリ(IPアドレスの管理組織)として、枯渇問題に対応するIPアドレス管理ルールの制定に向けた検討を行う。アドレス配布の仕組みをすぐに変更するわけではないが、アドレス回収・再利用を推進するなどのアイディアが出されている。これに伴う国際的な調整も担うという。

 もう1つの活動は、IPv6の利用に向けた施策の検討と実施、および的確な情報提供である。

 APNIC(アジア太平洋ネットワーク・インフォメーション・センター)のチーフサイエンティストであるGeoff Huston 氏の枯渇時期予測(同氏のWebサイト)によると、地域インターネット・レジストリにおける未分配IPv4アドレスの在庫は2010年になくなるという。在庫がなくなっても既存のインターネットが使えなくなるわけではないが、端末数の増加に対応できないなどインターネットの発展の制約にはなる。