レッドハットは2007年6月19日,同社が認定するサーバー管理者向けの資格「Red Hat Certified Engineer」(以下,RHCE)を,最新版の「Red Hat Enterprise Linux 5」(以下,RHEL5)に更新できるトレーニング・コースを7月24日に開講すると発表した。このコースは,RHEL5以前のRHEL3やRHEL4が最新版であったころにRHCEを取得した有資格者向けで,RHEL5とRHEL3/4との差分を中心にした講座内容になっている。

 RHCEを含めたレッドハットの資格には,資格の有効性を表す「カレント」と呼ばれる概念がある。RHEL5が登場した現在,資格が“カレントである”(有効である)のは,RHEL5,RHEL4が最新であるときに資格を取得した人である。RHEL3が最新のときに資格を取得した人は,RHEL5が登場することでカレントでなくなっている。再度カレントになるためには,資格を取り直す必要がある。今回の新しいコースでは,学習内容を最新のRHEL5との差分に絞ることで,効率良く学習できるようにする目的がある。

 費用は,3日間のトレーニングと1日の認定試験を合わせたコースが19万9500円,トレーニングのみが17万8500円。なお,トレーニング内容は,RHEL5との差分が中心だが,認定試験の内容は通常のものと変わらないため,トレーニングで学習したこと以外の内容からも出題される。