韓国のLG Electronicsは,プラズマ・ディスプレイ・パネル(PDP)に関する特許7件が侵害されたとして,日立製作所および米国子会社のHitachi Americaと,富士通との合弁会社である富士通日立プラズマディスプレイの3社をテキサス州連邦地方裁判所に提訴した。LGが現地時間6月18日に明らかにしたもの。

 LGによると,日立と同社は,PDP技術関係の特許を対象とする契約締結に向け2005年より協議していた。ところが日立は2007年4月初め,LGに対してテキサス州連邦地裁で特許侵害訴訟を起こした。

 LGは,7件の特許が日立側に侵害されたと主張。7件のうち4件はPDPの駆動技術に関する特許で,3件はPDPの装置およびセル構造に関する特許という。LGは特許侵害の停止と損害賠償を求めている。

 この提訴について,LG上級副社長兼知的財産センター長のJeong Hwan Lee氏は「世界ディスプレイ市場での競争が激しさを増すにつれ,日本企業による訴訟が増えている。我々は,自分たちの特許や特許を適用した技術を用い,こうした状況に早目に対処していく」と述べる。

 米メディア(CNET News.com)によると,LGの世界PDP市場における市場シェアは,松下電器産業に次ぐ第2位という(関連記事)。

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