写真1●「CommunicAsia 2007」が開催されているシンガポール国際会議場
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写真2●ノキアが発表した音楽機能付き端末「6267」
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写真3●ノキアのテロ・オヤンペラCTO
写真3●ノキアのテロ・オヤンペラCTO
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 6月19日,シンガポールの国際会議場でアジア地域で最大級の通信・情報技術の展示会「CommunicAsia 2007」が開幕した(写真1)。会期は22日までの4日間。

 CommunicAsiaは今回で18回目の開催を数える展示会。2006年の同展示会には世界約60カ国から2359の企業が参加,来場者は約6万7000人だったという。今回は,中国のファーウエイ・テクノロジーズや韓国サムスン電子などアジア地域から多数の通信機器ベンダーが出展しているほか,スウェーデンのエリクソンやフィンランドのノキア・シーメンス・ネットワークス,米コンバースなど米欧の企業の姿も見える。なお日本からはNTTドコモや松下電器産業,三洋電機などが出展している。今年はWiMAXやLTE(long term evolution)などの高速移動体通信技術,DVB-Hなどのモバイル端末向けの映像配信,IPTVなどについて話題が集まりそうだ。

 開幕前日となる6月18日にフィンランドのノキアは,会場付近のホテルでプライベート・イベント「Nokia Connection 2007」を開催。ミッドレンジ価格帯の新端末3機種を発表した。内訳はHSDPAに対応した「6121 classic」とW-CDMA/GSM対応の音楽機能付き端末「6267」,薄型のGSM端末「3500 classic」の3モデル(写真2)。いずれも2007年第3四半期の出荷を予定する。日本での発売は現在のところ未定だ。

 イベントではこの他,ノキアの技術戦略の説明などがあった。登壇した同社のテロ・オヤンペラCTO(写真3)は「ユーザーのコンテンツを生かした新しいネットの文化が生まれてきている。我々はこのようなユーザー中心の流れを加速する促進剤となる」と説明。そのため端末へのフル・ブラウザの搭載や,既存ネット・サービスの携帯端末向けの最適化,パーソナルな情報や位置情報を扱える携帯電話ならではの機能を生かしたアプリケーションの提案など,同社が進める取り組みをあらためて強調した。

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