TOMOYO Linuxプロジェクトは6月18日,国産オープンソース・セキュアOS「TOMOYO Linux」を管理するためのGUI管理ツール「TOMOYO Linux GUI version 1.0.0」をオープンソースとしてリリースした。アクセス制御ルールであるポリシーとプロファイルをグラフィカルに表示し,マウスで追加や変更,削除といった操作を行うことができる。
Eclipseプラグインとして実装されており,sshで通信する。そのため,TOMOYO Linuxが導入されたサーバーと別のマシン上でも使用できる。
TOMOYO Linuxは,NTTデータの原田季栄氏らが中心となって開発している,LinuxにセキュアOS機能を付加するモジュール。学習機能を備え,学習モードのもとで行われた操作からアクセス制御ルールであるポリシーを自動生成する。
TOMOYO Linuxプロジェクトでは現在,Linuxカーネル本体へのマージ(統合)を目指しており,6月15日にLinuxカーネル・メーリングリストへの投稿を行っている。また6月27日から開催されるLinuxカーネル開発者のカンファレンス「Ottawa Linux Symposium」でセッションを行う予定である。
◎関連資料
◆TOMOYO-GUI
◆TOMOYO Linux GUI version 1.0.0 アナウンス
◆Linuxカーネル・メーリングリストへの投稿