写真1 ブックマークへ登録する際、タグを付けるためのウインドウが立ち上がる。タグごとにブックマークの分類が可能になる
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写真2 現在はブラウザー内で表示するテキストの大きさなどは、ブラウザーの「オプション」で設定したものになるが、新機能ではサイトごとにカスタマイズ可能
写真2 現在はブラウザー内で表示するテキストの大きさなどは、ブラウザーの「オプション」で設定したものになるが、新機能ではサイトごとにカスタマイズ可能
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写真3 「Flickr」のページ内にあるマイクロフォーマットデータが検知され、「Operator」ツールバー上に利用可能なサイト(Google Maps)が表示されている
写真3 「Flickr」のページ内にあるマイクロフォーマットデータが検知され、「Operator」ツールバー上に利用可能なサイト(Google Maps)が表示されている
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写真4 位置情報のデータを再入力することなく、Google Mapsで撮影地が検索された
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写真5 1つのWebページから複数のマイクロフォーマットデータを検知することも可能。まず連絡先情報を取り出してみた
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写真6 データの出力先アプリケーションを選べる
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写真7 次にスケジュールをGoogle Calendarへ登録する
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写真8 イベント開催期間情報が入った状態でGoogle Calendarのページが開く
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 米モジラ・コーポレーションは、2007年6月16日、東京都内で行われた開発者向け会議でFirefox次期版(Firefox 3)への搭載を検討している機能の一部を公開した。ブックマークに対するタグ付けや、テキストの大きさなどの表示形式をサイトごとにカスタマイズできる機能などを紹介した。Firefox 3は2007年内のリリースが予定されている。

 次世代ブックマークとして紹介された「Places」では、(1)ブックマークしたWebサイトに対するタグ(キーワード)付け(写真1)、(2)サーバーに保存しているブックマークデータのブラウザー側での読み込みなどが披露された。(2)の機能では、ブックマークが更新された際、サーバー側のデータと同期を取ることで、最新のブックマーク情報を複数のパソコンで共有できる。

 Firefox 3への搭載について、「ブックマークのタグ付け機能の搭載は検討されているが、ブックマークの共有については未定」(モジラ・コーポレーションFirefoxエンジニアPlacesチーム兼パートナーディストリビューション担当のダン・ミルズ氏)。

 新機能の実験的な運用などを行っている米モジラ・ラボ担当のバジル・ハシェム氏(モジラ・コーポレーションプロダクトマネジメントシニアディレクター兼務)はFirefox 3に搭載を予定している機能として、サイトごとの表示形式の保存機能(写真2)を紹介した。

ユーザー間データ共有のデモも

 Firefox 3での対応が以前から表明されているマイクロフォーマット形式データのブラウザー側での取り扱い事例として、Firefoxのアドオンとして現在提供されている「Operator」が紹介された。

 デモでは、写真共有サイト「Flickr」で見つけた写真の撮影地情報から地図サイト「Google Maps」で該当する場所を検索する(写真3、4)例のほか、米Yahoo!の「Upcoming」サービスで検索したイベント情報から連絡先を読み込んだり(写真5、6)、開催期間をGoogle Calendarへ登録したり(写真7、8)といった用途を示した。

 実験プロジェクトとして紹介された「The Coop」はブラウザー経由で他ユーザーに対して、サイト情報などを送信できる技術。コミュニケーションを取り合えるユーザーをあらかじめ登録し、サイドバー形式でリスト化。紹介したいWeb上のコンテンツを見つけたら、そのコンテンツを渡したいリスト上の相手の上にドラッグする。コンテンツに対し、コメントを付けることもできる。

 受け取った側はブラウザーを起動した際に、メッセージが届いていることがリスト上に表示される。「mixi、Facebook(米国の学生向けソーシャルネットワークサービス)、YouTubeなどとも提携できる機能ではないか」(ハシェム氏)としている。

 モジラ・コーポレーションは米モジラ財団の非営利目的の100%子会社。モジラ・ラボはモジラ・コーポレーションの研究開発拠点で、2006年8月に米カリフォルニアに設立されている。