インテル中国法人が同社製CPUに対し、中国市場独自の価格を設定することを検討中であると、複数の中国メディアがインテル中国法人の広報担当である汪洪華氏の発言として報じている。
2007年6月11日には中国市場で販売するCPUのパッケージを中国語化すると発表。まずは、2007年6月20日に「Pentium Dual Core Processor E2000」シリーズが中国語版のパッケージになる。他の製品についても順次、中国語版パッケージに切り替えていく方針だ。
調査会社DDCが発表した「2007年5月大陸ブランドマザーボード出荷統計」によると、出荷されたパソコンに搭載されているCPUシェアは、パソコンの出荷台数ベースでインテル製が64%、AMD製が36%。また、中国のIT系Webメディアの「中関村在線」の読者に人気のCPU調査においても、AMDとインテルは接戦となっている。世界市場の中でも中国市場はAMDの存在感が突出している現状だ。
インテルは中国・大連へ半導体工場の建設を計画中。また、2007年4月には、開発者向け会議(Intel Developer Forum:IDF)を初めて北京で開催するなど、中国市場重視の姿勢を見せている。