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 ノベルは6月15日、Linuxディストリビューションの新版「SUSE Linux Enterprise 10 SP1(SLE10 SP1)」を出荷開始した。昨年11月に米ノベルと米マイクロソフトが発表した提携に基づく、日本における第1弾となる。

 提携による成果は、主に2つある。(1)SLE10 SP1サーバー版の仮想化ソフト「Xen」上で動作するWindows Server 2003 R2をマイクロソフトが正式サポートすること、(2)SLES10 SP1デスクトップ版に含むオフィス製品のOpenOfficeでMicrosoft Office 2007の文書形式との相互変換を可能にしたこと、である。

 今後、来年登場するWindows Server 2008も、SLE10のXen上で動作するようになる。また、マイクロソフトからのSLE10の販売も、「既に国内で数社が検討中」(ノベルのマーケティング本部フィールドマーケティング部 阿部川久広部長)という。

 SLE10 SP1はこのほか、サーバー版で、クアッドコアCPUへの対応やセキュリティ機能の強化を実施。デスクトップ版では、操作性の向上やセキュリティの強化、Xenの追加、などを施している(写真)。