米アップルは米国時間2007年6月14日、同6月11日に公開したWebブラウザー「Safari 3.0 for Windows」ベータ版のダウンロード件数が、48時間で100万件を超えたことを発表。加えて同日、Safari 3.0 for Windowsベータ版のぜい弱性(セキュリティホール)を修正したSafari 3.0.1 for Windowsベータ版を公開した。

 Safari 3.0 for Windowsベータ版は、Mac OS Xの標準ブラウザーSafariを初めてWindowsに対応させたもの。Webページの表示(レンダリング)が速いことなどが特徴。同社によれば、あるベンチマークテストにおいて、Internet Explorer 7の2倍、Firefox 2の1.6倍のレンダリング速度を実現できたという。

 当初公開されたSafari 3.0 for Windowsベータ版には、ぜい弱性が相次いで見つかった。中には、細工が施されたWebページにアクセスするだけで被害に遭う危険なぜい弱性が含まれる。アップルは、それらを修正したSafari 3.0.1 for Windowsベータ版を公開。Safari 3.0.1では、3種類のぜい弱性が修正された。

 Safari 3.0.1 for Windowsベータ版は、アップルのダウンロードサイトで公開されている。ちなみにベータ版とは、性能を評価したり、バグなどを洗い出したりするための評価版。このため米シマンテックなどでは、本番環境での利用を推奨していない。