全日本空輸(ANA)が大規模障害の原因を報告したのを受け6月14日、日本ユニシスがコメントを出した。同社はANAのメイン・システムを担当している。

 日本ユニシスは「一部で障害が当社のシステムに起因するものだという報道があった。しかし、今回のANAの発表によって、そうではないことが分かった。今後もANAのITのパートナーとして、必要な事案に最優先で取り組んでいきたい」としている。日本ユニシスは「ご心配をおかけした」として、こうした旨を記した文書を同社の顧客に6月14日から配布し始めた。

 もっとも今回のトラブルでは通信機器の障害を引き金として、日本ユニシスが担当するゲートウエイ・サーバーでも不具合が顕在化している(関連記事)。ANAの説明資料には「直接的原因ではないものの、プログラムに設定ミスがあった」と記されている。この点については 「お客様のシステムについてはコメントできない」としている。該当する通信機器のメーカーである米シスコやNECもコメントを出した(関連記事)。