セキュリティん関連企業の英Sophosは現地時間6月13日,Web管理者に対して掲示板が児童ポルノの配布に悪用されないように注意を呼びかけた。Sophosは,掲示板が不正な目的で使用されないように,投稿されるコンテンツをチェックする必要があるとしている。

 Sophosの専門家によれば,ユーザーを児童ポルノ・サイトに誘導しようとするメッセージが書き込まれた掲示板が見られるという。これらの掲示板を提供する多くのWebサイトは合法的なもので,その中のひとつは子供向けのサイトだった。これらの書き込みには,ポルノ・サイトへの隠しリンクが組み込まれていたという。

 Sophosの研究者であるFraser Howard氏は,「これらの書き込みは,合法的なサイトの掲示板に投稿されたものであり,サイトのコンテンツに関係なくどのようなWebサイトも被害を受ける可能性がある」と説明。「子供を含め,Webサーファーの誰もがこのようなコンテンツに遭遇する可能性が生じる。そのため,Web管理者は,Webサイトのすべてのページが保護されているかどうかを確認し,ユーザーの書き込みを掲示する前に,内容を注意深くチェックする必要がある」としている。

 このほかにも,訪問者のマシンにマルウエアをインストールさせる目的で,悪意のあるコードをWebページに埋め込むという攻撃も急増しているという。

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