シスコは,Interop Tokyo 2007で無線LANアクセス・ポイント(AP)間を無線で接続するメッシュ型無線LANのデモを実演している。AP間を無線で接続するシステムで,サービス・エリアの拡張が容易という特徴がある。今回,APを制御する小型無線LANコントローラ「Cisco WLC500シリーズ」(写真1)を国内で初めて披露した。
総務省四国総合通信局の平成18年度調査研究として,「四国地方におけるデジタル・ディバイド対策のための調査検討」での稼働実績があるシステムである。
メッシュ型無線LANは,無線LANコントローラにルートAPを接続し,その配下のAPを無線で接続していくシステムである(写真2。APがほかのAPのデータを中継する役割も持っており,電源さえ取れればAPを設置できるため,サービス・エリアの拡張がしやすい。そのうえ,無線であるため,なんらかの原因でAPの中継機能が使えないときに,ほかの経路を使って伝送路を確保することも可能である。
各APは,コントローラがルートAPを通じて集中管理する。コントローラから各APに対して,設定情報などを自動的に配布する機能も持つ。
展示会場では,このほか,モバイル アクセス ルーターも展示している(写真3)。電車などに設置して,車内の複数ユーザーをメッシュ型無線LANに接続するための装置である。