日本スケーリックスは2007年6月14日,グループウエア・ソフトのアップデート版「Scalix 11.1.0」を公開した。アップデート版では,米Red Hat社の最新Linuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux 5」への対応や,メール作成時のメニュー項目の追加,などが行われた。

 Scalixは,米Scalix社が開発・提供するグループウエア・ソフト。米MicrosoftのOutlookとよく似た使い勝手を持つWebメール機能,予定表や連絡先といった情報を共有する機能などを備える。商用版と無償版(Scalix Community Edition)がある(関連記事「Ajaxを用いたグループウエアを開発する米Scalix社が日本市場に参入」)。

 今回公開されたアップデート版では,新たにRed Hat Enterprise Linux 5(以下,RHEL5)への対応,Webメール作成時のメニューにあて先の履歴を消去する項目を追加,Webメール起動時のメッセージの変更,管理コンソールのデフォルト(初期設定)の言語設定を日本語に変更,などが施された。

 今回RHEL5に対応したことにより,Scalix Community Editionの対応OSは,RHEL4および5,SUSE LINUX Enterprise 9および10,Fedora Core 5,SUSE Linux 10.1となった。