米Symantecは米国時間6月13日,エンドポイント向けウイルス対策ソフトウエア「Symantec Endpoint Protection 11.0」(開発コード名はHamlet)のベータ版とアクセス制御ソリューション「同Network Access Control 11.0」を発表した。Endpoint Protectionは,ウイルス対策や侵入防御機能など複数のセキュリティ技術を単一のエージェントに統合したもの。ベータ版は,同社Webサイトからダウンロードできる。

 Endpoint Protectionは,Symantecが買収したSygate,Whole Security,Veritasの技術を取り入れており,ウイルス対策機能,スパイウエア対策機能,ファイアウオール,ホストおよびネットワーク・ベースの侵入防御ソリューション(IPS),アプリケーションとデバイスの制御機能などを提供する。アプリケーションの振る舞いやネットワークを自動的に分析することで,攻撃を検出して遮断する。単一のエージェントからエンドポイント保護機能とネットワーク・アクセス制御(NAC)機能を効果的に管理できるようになるという。

 新版のNetwork Access Controlは,Endpoint Protectionに統合可能なオプションのモジュール。エンドポイントのステータスの評価,適切なネットワーク・アクセスの管理,セキュリティ・ポリシーと標準に対応するための修正機能などを提供する。

 Symantecは同日,企業向け情報リスク管理(IRM)スイートの新版「Symantec Information Foundation 2007」も発表した。このスイートは,電子メール,Webサービス,インスタント・メッセージング(IM)などでやり取りされるデータを保護する機能を提供する。データ喪失やポリシー侵害の危険性を取り除くとともに,デジタル・データ開示(E-Discovery)要件への効果的な対応を支援するとしている。

 新版では,電子メール・アーカイブ・ソフトウエア「Enterprise Vault 2007」,セキュリティ対策アプライアンス製品「Mail Security 8300」シリーズ,IM管理の「IM Manager」,Lotus Domino向けメール・セキュリティ製品「Mail Security for Domino 2007」を統合し,買収したImlogicの技術を組み込んでいる。

 Endpoint Protection 11.0とNetwork Access Control 11.0の正式版は,2007年9月にリリースされる予定。Information Foundation 2007は,2007年夏にリリースされる。

発表資料(1)
発表資料(2)