デジタル放送推進協会(Dpa)は2007年6月13日、総会を開き、新理事長として日本テレビ放送網代表取締役相談役である間部耕苹氏を選出したと発表した。任期は2年。Dpaは地上デジタル放送やBSデジタル放送の普及促進を目的とする社団法人。4月1日に地上デジタル推進協会とBSデジタル推進協会が統合して誕生した。
就任に当たって間部氏は、「“戦うDpa”をキャッチフレーズに、デジタル放送のより一層の普及に努めたい。2011年7月24日にアナログ放送が終了することをきちんと理解いただいているのは、まだ全視聴者の60.4%。まずはこれを100%にする」とあいさつ。タレントの草なぎ剛氏や、女性アナウンサー6名で構成する地デジ推進大使らによるテレビコマーシャルに加え、ホームページの拡充や、各種キャンペーンの実施を積極的に進めるとした。
テレビ放送のデジタル化に当たって、視聴者はテレビを買い換える必要がある。買い換えが困難な低所得者層に対し、「金銭面で補助するような施策が必要。Dpaで考案し、政府に提言したい」と言う。アナログからデジタルへの移行期には、現行アナログ放送向けのテレビにつなぐ外付けデジタル放送チューナーのニーズが高いことが見込まれる。その価格については、「一部で1台1万円前後が適切と言われているが、その半額の5000円前後が理想的ではないか」との見方も示した。今後メーカー各社と協議し、コストダウンを働きかけていく。