写真1●IP電話会議システム「PJP-50R」
写真1●IP電話会議システム「PJP-50R」
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写真2●専用の魚眼カメラ「PJP-TR1」
写真2●専用の魚眼カメラ「PJP-TR1」
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 ヤマハは千葉市・幕張メッセで開催中の「Interop Tokyo 2007」で6月13日,専用のミキシング装置が不要な低価格の「多拠点遠隔トレーニングシステム」を発表した。

 同システムは,多拠点を結びビデオ/音声通信とドキュメント共有によって,研修,セミナー,営業報告会議などを実現するもの。IP電話会議システム「PJP-50R」(写真1),専用の魚眼カメラ「PJP-TR1」(写真2),それに専用コントロールユニット「PJP-TR1」で構成される。

 従来の多拠点会議/トレーニングシステムではMCU(Multipoint Control Unit)と呼ばれる専用のミキシング装置を使い,複数拠点とポイント・ツー・ポイントで接続。MCUが各拠点から送られてくる音声のミキシングや映像のスイッチングを処理していた。

 これに対して多拠点遠隔トレーニングシステムは,「無音検出・圧縮機能により,発言のない拠点からは音声パケットを自動的に送出しなくする」「司会・講師が選択したビデオ画像だけをIPマルチキャストで配信する」といった工夫で,MCUを不要にしている。

 10拠点に導入した場合,1拠点あたりの単価は35万6000円(税別)。MCUを使用するタイプでは,「同じ構成で1拠点あたり100万円以上」(ヤマハ)だったものを,大幅に安くした。出荷は9月下旬の予定。