NTT西日本は6月13日,光ファイバ接続サービス「フレッツ・光プレミアム」において,ユーザーの宅内に設置する装置に不具合があり,インターネットに接続できなくなるトラブルが発生していると発表した。NTT西日本は「装置内の管理用プログラムにバグがあった。7月9日に修正版のファームウエアを配布する」と説明している。

 問題の装置は,「加入者網終端装置」(CTU)と呼ぶもの。そのうち,日立製作所製の「100M H」と「2004W H」で今回の問題が発生している。CTUはNTT西日本のIPv6網に接続する機能を持ったブロードバンド・ルーターに当たり,フレッツ・光プレミアム契約時にNTT西日本がユーザー宅内に設置する。このCTUのファームウエアに不具合があり,電源投入後,約8カ月が経過するとインターネット接続できなくなるトラブルが生じている。なお,IP電話サービス「ひかり電話」の通話は支障なく利用できる。

 対応策は,CTUを再起動すること。CTUに電源ボタンは搭載されていないため,Webの管理画面から再起動を選択するか,コンセントを抜き差しすることで再起動できる。再起動すると,ファームウエアが2006年11月に更新された最新版に書き変わる。問題のプログラムがいったんリセットされる格好になり,インターネット接続が可能になる。

 ただし現在の最新版ファームウエアでも,約8カ月間利用するとインターネット接続できなくなる不具合は解消されていない。そのため,現時点でのトラブルの有無にかかわらず,対象機器のユーザーは対応が必要だ。具体的には,7月9日以降にCTUを再起動する必要がある。CTUを再起動すれば,自動的に不具合を修正したファームウエアに更新される。

 今回のトラブルで対象となるCTUの台数は,6月12日時点で約2万7000台。ユーザーからの申告件数は同日時点で265件になるとしている。

[発表資料]