写真●ディジ インターナショナルが展示した「ConnectPort WAN VPN」
写真●ディジ インターナショナルが展示した「ConnectPort WAN VPN」
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 シリアルI/F関連機器などを手がけるディジ インターナショナルは,企業ネットワークのバックアップ回線として携帯電話網を利用するためのルーター機器「ConnectPort WAN VPN」を,6月13日から開催中のInterop Tokyoで参考展示した(写真)。携帯電話網を汎用のWAN回線として利用できるようになる。

 ConnectPort WAN VPNは,社内LANに接続するためのEthernetインタフェースと,携帯電話網に接続するための無線インタフェースを持つルーター機器である。システム障害発生時など緊急時のためのバックアップ回線として携帯電話網を利用できる。従来,バックアップ回線にはINSネット64などが使われてきたが,携帯電話網は維持費用が安価というメリットがある。

 携帯電話網を使うためには,携帯電話事業者との契約が必要になる。契約内容と設定を記録したFOMAカードなどのSIMカードをConnectPort WAN VPNに装着して利用することとなる。米国では出荷済みのルーター機器であるが,国内においては,販売時期や価格などは携帯電話事業者に依存するため未定としている。